あの日たまたま本屋で見つけた、
アートブックみたいなノートが作りたい。
その本は雑誌だった。
だから一点物の「アート作品」ではなく、
複製物としての出版物だ。
だけどそれはこだわりの印刷方法で刷られていて、
一冊一冊微妙に全部異なるらしい。
開くページ開くページで、
読者の神経の先っぽをふわりと開かせるような、
色やら写真やら言葉やらで溢れていて、

最後まで見終えてしまうのが、惜しいくらいだった。

そのアート作品のような
クールさと、新しさと、貴重さと。
雑誌としての実用性や強靭さ。
これらを併せ持ったノートこそ、
私たちが目指していたものだった。
持つ人の世界の見え方を、
1mmでいいから変えてしまうような。
いつもの日常生活を、ちょっとでも
ワクワクするものに変えてしまうような。
そして気兼ねなく使い込んで、
「モノ」として長いこと大切にしたくなるような。

そんなノートを日々研究する、
LABO（研究所）です。